ここは鹿児島県東部、志布志市有明町。温暖な気候に恵まれた大自然の中にまる正福茶園の茶畑はあります。実は、鹿児島はお茶の生産量が日本第二位。太陽の光をたっぷり浴びて育った鹿児島のお茶は深いコクとうま味に富んでいます。まる正福茶園の「福茶」はその年最初にできた新芽のみを使用しているので一番茶の若々しい爽やかな香りとお茶本来の甘味をお楽しみいただけます。私たちが丹精込めて育てた美味しいお茶を一人でも多くの方に味わってもらいたい・・・そんな想いで日々、お茶の樹たちと向き合っています。

福茶のお茶づくり

12月〜3月

冬の間、お茶の樹たちは養分を蓄え、春が訪れるのを待ちます。
本格的に寒くなり始める 12月、茶畑では肥料の管理と霜よけ対策を行います。 霜よけ対策には、防霜ファンという茶畑に立つ背の高い扇風機で上空の温かい空気を送り温めることで、茶葉に霜がつかない ようにするという“送風法”という方法と、茶畑に水を撒いて茶葉を凍らせてしまう“散水氷結法”という方法があります。 茶葉を凍らせて大丈夫なの?と思うかもしれませんが、水が凍る際に放出されるほんの少しの熱によって、凍っている間、茶葉は0℃に保たれ、霜の被害を防ぐことができるのです。

そして、まだまだ寒さが続く1月から2月。お茶の樹たちは厳しい寒さにも慣れ、たくましく成長していきます。土の中では根っ こが少しずつ動き出し、2月下旬頃には新芽が膨らみ始めます。ここでまた、新芽を寒さから守るため霜よけ対策を行います。 霜がついてしまった新芽は黒くなってしまい、美味しいお茶になることができません。時には夜も眠らず畑の見回りをし、寒さと戦いながら、新芽の成長を見守ります。

4月〜5月

ようやく待ちに待った春。厳しい冬を越した茶畑は、たくさんの新芽で鮮やかな緑一色となります。太陽の日差しがたっぷりと降り注ぐ茶畑には、てんとう虫や虻たちもやってきて、お茶の葉にダメージを与える虫の退治に一役かって出てくれます。
こうして、自然の力を借りながら大切に育てたお茶は、いよいよ新茶(一番茶)の季節を迎えます。
茶葉を摘む最適な時期を見極め、その1週間ほど前からお茶の樹を黒いシートで覆います。こうすることで、茶葉の色が濃い緑色になり、渋味が抑えられ、うま味を多く含むお茶になります。このようにして栽培されたお茶を“かぶせ茶”と呼びます。

摘み採ったお茶はすぐに、自社工場で荒茶(揉みながら乾燥させた茶葉)にします。その後、火入れなどの最終仕上げ加工を経て、ようやく皆さんが飲むお茶の葉となります。

ちなみに・・・
立春(2月4日)から数えて88日目の日(5月2日前後)を「八十八夜」と言います。昔からこの日に摘み採られたお茶を飲むと、一年間無病息災で元気に過ごせると云い伝えられています。

6月〜11月

一番茶のお茶摘みが始まって45日ほどが過ぎた6月頃から二番茶のお茶摘みがスタートします。常に畑の状態を把握し、その時々で必要な手入れをしたり、肥料や堆肥を与えたりしながら、三番茶、四番茶のお茶摘みが続き、10月に摘む“秋冬番茶”(しゅうとうばんちゃ)でその年のお茶摘みは幕をおろします。11月からは、草払いなどをして、来年のお茶のために茶畑を整えます。

こうして、茶畑の一年は巡っていきます。
春夏秋冬 移り行く季節の中で、自然や天候と向き合い、様々な手間をかけ、そしてたくさんの愛情を込めて、日々お茶づくりに励んでいます。

お茶のおいしい淹れ方

煎茶(二人分)

STEP.1

沸騰させたお湯を湯呑み八分目まで入れ冷まします。

STEP.2

6g程度(約大さじ2杯)の茶葉を急須に入れ、STEP.1で冷ましたお湯(70~80度)を注ぎます。

STEP.3

お茶の葉が開くまで待ち(約1分)、湯呑みに少しずつ均等につぎ分け、最後の⼀滴まで注ぎ入れます。

玄米茶・ほうじ茶(三人分)

STEP.1

10g程度(大さじ山盛り2杯)の茶葉を急須に入れます。

STEP.2

沸騰したお湯を急須に注ぎます。

STEP.3

お茶の葉が開くまで待ち(約1分)、湯呑みに少しずつ均等につぎ分け、最後の⼀滴まで注ぎ入れます。

冷茶(氷出し)

STEP.1

10g程度(大さじ山盛り2杯)の茶葉と氷(急須に合わせてお好みで)を入れ、氷が溶けるまで待ちます。

STEP.2

氷が溶けたらグラスに注ぎます。
※氷出しをした後の茶葉にお湯を注げば、二煎目を温かい煎茶としてお飲みいただくこともできます。

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ワンポイントアドバイス

急須の蓋の穴の位置は、注ぎ口側に置きましょう。
そうする事で、注ぐ際に急須の中に空気が入り、お茶の葉がほどよく回転するので、
より美味しいお茶を淹れる事ができます。

福茶商品の紹介

煎茶(深蒸し茶)

煎茶(深蒸し茶)

鹿児島で多く栽培されている“ゆたかみどり”をメインにブレンド。
一番茶のみを使用し、じっくり蒸しています。
深い味わいと甘い香り、鮮やかな色合いが特徴のお茶です。

45g・540円(税込)/100g・1,080円(税込)

玄米茶

玄米茶

一番茶と九州産の玄米を使用しています。
旨みと香ばしさのバランスが良く、お食事に合うお茶です。

200g・540円(税込)

ほうじ茶

ほうじ茶

一番茶の番茶を使用し、深く焙じました。
焙じることで、煎茶よりも渋みが抑えられ、カフェインも減少します。
お子様やお年寄りの方、カフェインが気になる方にもオススメです。
香ばしい香りには、リラックス効果があり睡眠の質を高める効果もあります。

200g・1,500円(税込)

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